これは冗談なのか本気なのか分からないリクエストで、また、お題がお題なので悩んで随分時間が経ってしまいました。
でも、親友と呼んでくれた方のリクエストなので…実際頂いた単語はさらにセンシティブなキーワードでしたが私でも何とか書けそうな単語に変換しました。
それでもこういう話が苦手な方もいると思うので、そういう方は今回はそっとページを閉じてください。
大丈夫です、私も苦手分野のお話です。(笑)
ローモバには様々なギルドがありますが、私はいくつかのギルドでセクハラ発言をされた事があります。
初めて洗礼を受けたのは、MPHを飛び出した日にサブで加入したギルドでした。
「初めまして、ころと申します。お邪魔します！」
「よっしゃー！！野郎ども、○○○○が来たぞー！」
と、まあ、いきなり伏せるしかないんですが…手荒いお言葉で歓迎されました。
伏せた部分は皆さんのご想像にお任せします。
MPHのギルマスからは、そのギルドには近付くなと常々言われていました。
けれどそのギルドの方々は当時の私が知りたかった情報を持っていました。
そこからはセクハラ発言や露骨な実体験談などが続き、ギャハハハガハハハと海賊のような会話を見てくらくらした私は早々に知りたい情報について質問しました。
それはMPHを再々襲撃していたギルドのコロニーの座標だったのですが、彼らは快く教えてくれました。
さらに
「ついていこうか？」
「明日なら一緒に行けるから今日は泊まってけば？」
と温かい言葉を掛けてくれ、襲撃計画の議論まで始めてくれました。
家出したばかりで心が荒んでいた私はその優しさに救われました。
セクハラ発言だけで嫌な人達だと決めつけてはいけなかったな、と少し反省しました。
その彼らと別れてからは比較的硬派なギルドを回って1年過ごし、またセクハラ発言の耐性を失った頃、表題の単語を連発するギルドにサブで加入しました。
加入後借りてきた猫状態で大人しくしていた私でしたが、暫くしてメンバーと馴染み始めると、
「ころんちゃんお願いします今日の下着の色教えてください。」
という声掛けが来るようになり、反応に困りました。
聞き方は露骨な物だけではなく「今日のラッキーカラーは？」とか「何色が好き？」とか日によって違うのですが、空気を悪くする事なく躱すような上手い返事が当時の私には浮かびません。
…今の私にも正直浮かびません。(笑)
なので毎回のように
「:(,,ŏ ŏ ,,):」
と顔文字1つで逃げていたのですが、ある日、
「そういうのやめなよ！ころんちゃんが困ってるでしょうが！！」
と女の子が怒ってくれました。
その子は元気で面白くてかわいくて、いつもチャットの中心にいるような子でした。
どちらかと言えばお姉ちゃんキャラよりは妹っぽい子ですがすごく私に優しくしてくれていました。
あ、まずい、私のせいで空気が悪くなるかなと心配したのですが、すぐに、
「いや、下着の色聞かないとか逆に失礼やろ！」
「そうそう。レディにセクハラするのはマナーやで。」
悪びれる風も無く返って来た返事に、その子も私も少しの間言葉を失いました。
「なんだそれ」
それから1分後くらいに出たその子の呟きは私の心の声そのままでした。(笑)
でもその時私は、ああ、セクハラも気遣いなのかも知れないと思いました。
決して褒められたものではないと思うし、実際に学校や職場ではそんなコミュニケーションの取り方はしないはずだとも思うのですが、ここはローモバの世界です。
年齢も見た目も生活状況も出自も居住地も何も分からない、日によっては天気の会話すら嚙み合わないのです。
そんな相手でも何か話そうと思って、このギルドの殿方は「今日は良い天気ですね」という言葉の代わりに下着の色を尋ねてくれていたのかな…と。
それに比べて私は何か距離を縮める努力をしただろうかと。
思い起こせばあの海賊のようなギルドで、私は初対面の緊張をする暇はありませんでした。
セクハラ発言連発で、形式ばった会話をする間も貰えなかったからです。
それはあの方達なりの気遣いだったのかも知れません。
「ころんちゃん、今日のラッキーカラー教えてもらえますか？」
数日後に来たその質問に、私は勇気を出して答えました。
「Yahooで調べたら、今日は黄色って書いてありました！」
「ええと、そういう事じゃなくてですね」
「黄色って良い色ですよね。明るくて元気になりますし。」
よし、ちゃんと返せた！と思ったら、続けて別の方が会話に参加してきました。
「あのねころんちゃん、うちではラッキーカラーって下着の色の事やねんで。」
「知ってます。」
「えっ！じゃあ…」
「あ、今Googleで調べたら水色みたいです。ラッキーカラーってどうやって決まるんだろう」
「いやいや、ころんちゃん調べで何色よ」
上手く話せるかすごくどきどきしましたが、そんな会話で少し皆さんと仲良くなれた気がしました。
その後所属したギルドや旅先でも、下着の色やサイズや、そもそも着衣しているかなどという様々な質問をされます。
どんな靴下を履いているかと質問された方もいます。(笑)
そんな時は冗談めかしてはぐらかしたり、軽く怒ったり、稀にそのまま答えたりと色んな反応をしていますが、まだ慣れないしよく言葉に詰まります。
けれどそんな質問が来る事自体はきっとありがたい事なんだろうなと思っています。
皆さんは下着の色を聞かれたらなんて答えますか？
どう答えるのが正解ですか？(笑)
皆さんのローモバ生活の中でそんな質問が来た時は、上手く自分なりの返事が出来て、仲良くなれる良いきっかけになりますように。
